蒼穹の昴(4) (講談社文庫)



蒼穹の昴(4) (講談社文庫)
蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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全巻を通して・・・最も面白い小説!

いろいろ意見はありましょうが、私はこの小説は最も面白い小説の1つとして是非とも推薦したい。
どこがそんなに良いのか・・・・
 
 <1>清朝王国の末期の混沌とした情勢を、中国国内は勿論、ヨーロッパ、日本の情勢と違和感無く絡めており、広がりのある歴史小説になっている。

 <2>しかも、それがごちゃごちゃせず、とても整然とストーリーが進んでいく。
  (さすが浅田次郎の筆力です。)

 <3>宦官、科挙制度という表面上の意味しか知らなかった中国の制度をわかりやすく、かつ 小説の重要な部分として描かれている。

 <4>事実とフィクションとが違和感無く書かれており、小説の世界に引き込まれる。
  本当によく調査している、筆者の努力とこの小説にかける気持ちが感じられる

最初は中国風のルビが付いるし、占い師の言葉からのはじまりであり、よく意味が分からず読み進めるのが苦痛でしたが、50ページ程度読んでからは一気に読み続ける事ができました。

とにかく、本当によくできた小説です。読んで後悔はしないと思います。
早く「中原の虹」を読みたいと思います。

  
清朝末期と日本の幕末には共通の壮大なドラマがある

地主の次男、梁文秀(史了)とその地の貧民の子、李春雲(春児)。
科挙登第を経て国政を担うこととなる史了と、宦官という
方法で内廷のトップまで上り詰めた春児。
二人の男(!?)を通して、清代末期西太后が実権を握っていた
王朝内部の動乱とそれにかかわる人々の思惑を描いた
壮大な歴史小説。

読み進めていく中で感じたのは、日本の幕末との
共通性。もちろん、時間的共通性もあるんだけど、
欧米列強のプレッシャーを受けながら、従来の
権威をいかに保つかという苦心と、国を存続させるためには
改革を進めなければという維新の思いとのせめぎ合い。
違いは、日本が明治維新という中からの改革で国体変化を
成し遂げたということと、日本が列強の側に加わってきたと
いうことか。やっぱり中国は大きな国過ぎて、紫禁城の
中にいては危機感が伝わってこないのか。

現代の中国も変革が必要な時期に来ていると思うけど、
そこはやっぱり歴史を学んで、中から変わっていって
もらわないと。「党」という「王朝」も絶対ではないのだから。

結局、4月の北京旅行前に読むことは出来ず、旅行の
帰りから読み始めたこの本。途中で出てくる地名だとか、
建物の名前は、実際行ったことで具体的にイメージしながら
読めました。そういった意味では、行ってから読んで
よかったのかなと思いますが、読み進めるにしたがって、
あっ、ここも行ってみたかったななんて思うところも
また出てきたりして。
なので、来月の休みのときにまた北京に行ってみようかと
思ってみたりもして。


登場人物は魅力的だけど

全四巻の通しの感想です。
登場人物のためにストーリーがある前半部と、ストーリーのために登場人物がいる後半の書き方がかなり異なるため、前半で登場人物に入れ込んだ読者(僕もですが)は大いに迷います。あれもこれも欲張ったためにストーリーもそれぞれに登場人物の人物像やドラマも中途半端で、紅白歌合戦を見てるような気分でした。

それでもすばらしい歴史小説だとは思いますが、司馬氏や塩野女史などの作品に比べると、少し賑やかすぎてちょっと野暮ったい気もします。


李鴻章と西太后の凄さが光りました

李鴻章と康有為の政治力の差、李鴻章の西太后への恋心、ミセスチャンの存在、そして、最後の脱出劇あたりが面白かったです。

前半は面白い

予言をもとに異なる人生を歩む
二人の主人公。清朝末期を舞台に話が進む。

科挙の試験や宦官への道が描かれた
前半は面白い。

しかし3巻、4巻と進むにつれて
二人の主人公よりも
激動の歴史のほうが際立ってしまい、
清朝の歴史レビューの中に
無理に二人の主人公が挿入されていると
感じた。

歴史の流れについても独自の歴史観が
書かれているわけでもないので
浅い印象を受けました。



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